見積もり
見積もりは、複数の業者に依頼するのが原則です。これは、適正な価格のチェックと誠意ある見積もりかどうかが比較できるからです。
通常2社~3社に見積もりを依頼するのが適切ですが、各業者には、同じ条件で希望内容を伝え、別の業者からも見積もりを取っていることを話しておくのもマナーです。
ただし、受け取った見積書を他の業者に見せるのはマナー違反ですので注意してください。
基本的に建築業界では、見積もりは無料であるのが一般的ですが、中にはプランニング料を取る業者もありますので、見積もりを依頼する場合は、無料であるかどうかの確認もしておいたほうがいいでしょう。
リフォーム工事
リフォーム工事が開始されると、さまざまな状況が発生してきます。荷物の整理などに伴ってトランクルームに荷物を預けたり、大規模なリフォームの場合は、仮住まいの準備が必要な場合がありますので事前の準備が大切です。
また、工事中は、隣近所へリフォーム工事をする旨の挨拶をしておくことも大切です。工事中は、工事車両の出入りや騒音、振動、ほこり、ごみの発生などでご迷惑をかけることになりますから、事前に知らせておくことがマナーです。
リフォーム工事の完成
工事が完了したら、必ず竣工検査を受け、引渡しを受けましょう。引渡しを受けるときは、『工事完了確認書』を取り交わすのが一般的ですが、会社の人に立ち会ってもらい、図面通りできているか、仕様書通りに仕上がっているかなどを図面や仕様書と照らし合わせてチェックします。
もし図面と違っていたり、手直しが必要な場所が見つかった場合は、担当者に指示して直してもらいます。
また、引渡しをうるときは、住んでから見つかった瑕疵についての対応策などについて確認することも忘れないようにしてください。
リフォーム業者
リフォーム工事には、壁紙の張替え程度の工事から大規模な増改築までさまざまです。
リフォーム業者も古くからある大工や工務店から新規に参入してきたリフォーム専門店まで含めると多種多様です。当然のようにリフォーム業者にも専門としている工事から得意不得意があります。
希望するリフォームの内容や規模に合わせて、その分野の得意な業者を選ぶようにしましょう。得意な業者を選べば、仕上がりの品質もよく価格も安価で仕上がることが多くなります。
よく、広告などでは、リフォームのことなら全てお任せくださいとか、リフォーム全般などと謳っている業者がありますが、それをそのまま鵜呑みにすることは禁物です。看板だけで実体を伴わない業者も少なからずありますので、業者ごとの得意分野を見極めることが大切です。
リフォーム業者の注意点
見積もりが極端に安いリフォーム業者には気をつけたほうがいいでしょう。テレビで話題となった耐震偽装ではないですが、材料の質を落としていたり、必要な工程を削っていたり、人件費を値切っていたりしている可能性があります。
また、見積書の表示で『材工一式○○万円』などと書いて、工事の区分や面積、などをはっきりと表示しない業者も注意が必要です。見積書では、各工程においてその工事に見合った金額であるかどうかを確認できるようになっていなければ意味がありません。
そういった見積書の詳細を明示できない業者は、適切ではなく適当に見積もりをしている可能性がありますので、避けたほうが無難といえます。また、工程表を出してくれない業者も要注意です。