キッチン

キッチンのタイプは大きく分けて3つあります。1つの空間にキッチン・リビング・ダイニングが一体となっていて見通しが良い「オープン型キッチン」。スタイリッシュな空間になる事と、小さいお子さんがいる場合はキッチンに母親が入ってしまっても目の届かない所が少ない事が利点です。
逆にオープンになっている為に、散らかっていたり汚れていたりすると目立ってしまい生活感が出てしまいかえって空間演出としては逆効果、という欠点もあります。

キッチンがダイニングやリビングとカウンターなどで区切ってあり、キッチンの中の様子は見えにくくなりますが、完全には隔絶されていない「セミオープン型キッチン」。調理をしている方が疎外感を感じる事がない空間づくりができます。このタイプのキッチンが、現在では最も人気があります。
しかし、調理で出る匂いや煙などといったものがリビングに流れ、カーテンに匂いが染み付く事もありますので、日頃の注意が必要になります。
キッチンがひとつの部屋として存在する「独立型キッチン」。調理に集中する事ができるのと、煙や匂いは外に出にくいという利点ですが、 他の部屋での事が把握しにくいという難点もあります。

扉材や収納

扉材によって、キッチンの価格は大きく変わってきます。扉材は天然木の素材や化粧板などがあり化粧板は比較的安価なのですが、天然木は風合いも豊かでデザイン性に優れているのが特徴です。扉の材質は耐久性やデザイン性を考慮し、予算に合ったものを選ぶといいでしょう。
キッチンでは収納ユニット、調理コンロ、シンク、混合水栓、食器洗い乾燥機、クックトップ、オーブンレンジ、レンジフードなど、数多くの機器が利用されています。
ビルトインにする場合はもちろん、使い勝手のよいキッチンにするためには、予め使いたい機器を考えて計画を立てる必要があります。どのようなキッチンを使いたいのか大体イメージが浮かんだら、間口寸法に合ったキッチンを探していきましょう。
カウンターや収納ユニットを上手に配置したいけど、狭くて置けないなんてこともあります。最近は薄型タイプのものもあるので、スペースに合わせて使い勝手のよい形に組み合わせることも可能です。理想のキッチンにリフォームするために、我が家の間口寸法も考えてリフォームしましょう。

浴室

浴室には知っておきたい2種類の工法があります。「在来工法の浴室」と「システムバスまたはユニットバス」の2つになります。

在来工法

これは一戸建て住宅の浴槽に多く使用されているタイプの浴槽になります。利点は自分好みの浴室が作れる点です。デザイン、タイル、浴槽の種類まで、選択の自由度が高いのがこの在来工法です。
しかし、この工法は現場で防水を施すという特徴もあるので、水漏れに関して言えば 完全に安全とは言えなくて、マンションの場合はもちろん、一戸建ての場合でも2階に 浴室を作るには向いていません。
さらに、タイルを現場で貼っていく作業が発生しますので、工事には日数と費用がかかってしまいます。

リフォームの必要時期

ユニットバス、と言うと多くの人が「浴槽とトイレが一緒になっている事」と認識されているようですが、実は間違いです。「ユニットバス」というのは、周りの壁と天井、浴槽が一体になっている浴室の事を言います。
工場で生産されたパーツを現場で組み立てるという工事の方法を取るので、在来工法よりも簡単で、しかも安くする事ができます。防水性も高いです。
しかしもとから作られているパーツになりますので、自由に思うままの浴室作りは難しくなってしまいます。「システムバス」とは、ユニットバスの一戸建て用商品です。

トイレ

便器には意外にも多くの種類があります。ただ流す水の力だけで汚物を流す「洗い出し式・洗い落とし式」。和式の便器はほとんどがこれになります。古い腰掛式の便器もこれの場合がありますが溜まり水の所が小さいために、はね返りが多いのもこの方式です。和式・腰掛式にかかわらずこの方式は臭いと汚れも気になります。
汚物を吸い込むチカラを水に発生させて流すのが「サイフォン式」。曲がりくねった排水路に水を満たしてサイフォン作用を生み出すことで、吸い込むチカラを発生させます。
便器内に汚れがつく心配が減りますが、流したときに大きな音が出てしまう事と、流す水が多目に必要になる所が欠点です。座面（座る所）はゆったりしています。

サイフォン式よりも強い排水力を持つのが「サイホンゼット式」。しかしサイフォン式よりも騒音が大きく、水もたくさんかかってしまいます。しかし、溜まり水の面積は広いので、ニオイはあまり気にならなくてすみます。
タンクが一体型になり、水を流した時の音がかなり静かなのが「サイホンボルテックス式」。排水路が複雑になっているため、詰まってしまう場合があり、また排水量がサイホンゼット式よりもさらに多くなるので、ランニングコストがかかってしまう便器と言えます。
余裕のある座面、静かな洗浄音という特徴の為、高級住宅や、公共施設・高級ホテル等に使用される事が多いです。

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